型枠工事とは、簡単に言うと コンクリートの建物を形成する為の枠(躯体)を作ることです。 鉄筋で作られた建造物の骨組に、コンクリートを流し込むために、ベニヤ板や 金物を流用し、器をさ宇正して躯体形状を確立させます。 その後。建てられた型枠の中にコンクリートを流し込み、 硬化後にその型枠を取り外せば建物の形が出来上がります。 こうした型枠をくみ上げ、 コンクリート製の建物を形成する工事を「型枠工事」と呼びます
型枠大工の仕事は、一人前になるのに10年もかかると言われるほど、 非常に精密さを求められます。 なぜなら建築物の重要な土台作りを担う仕事になるので、 型枠大工の技術が土台の強度やクオリティを左右するからなのです。 型枠工事の現場が機械化や省力化をしてしまうと同じ形の建物しかできませんし、 強度や耐久性が下がってしまう恐れもあります。 人の目でみて、人の手で考えて造り上げるからこそ、質の高い建物ができるのです。
型枠工事では「垂直精度±3mm以内」が業界の一般的な許容範囲とされています。 これ以上誤差が大きいと、建物の強度や出来栄えに大きな影響を与えます。 その為、職人はコンピューターに頼ることなく誤差±3mmにおさめる必要があります。 ひとつ丁寧につくり、コンクリートが固まるまでしっかりと見守ります。
一言に「型枠工事」と言われてもあまりイメージが湧かない方も多いかと思います。 型枠工事とはコンクリートの建物を形成する為の枠(躯体)を作ることです。
鉄筋で作られた建造物の骨組に、コンクリートを流し込むために、 ベニヤ板や金物を流用し、器を作成して躯体形状を確立させます。
あまり知られていませんが、鳶や鉄骨の次に現場ではメインとなる仕事です。 ここでは型枠工事の流れについてご案内いたします。
施工図から、柱・梁・床・壁などの寸法と形状を拾い出し加工図を作成します。 加工図を作成したのち、必要資材の数量を積算し発注します。
加工図を基にべニアや桟木を切断して型枠を製作します。 工具は、ハンマー、釘打機、電動丸ノコを使って製作します。
現場で建物の型枠を立てる場所に柱の位置や壁の位置を出し、墨(印)を打っていきます。 型枠組み立ての基準をつくる、大切な作業です。
加工した型枠を現場に搬入し、出した墨に合わせて枠を組み立てていきます。 この作業によって建物の精度が左右されるため、一切妥協は許されません。
コンクリートを流し込んでも枠が壊れないように、鋼管等で固めていきます。 その後、柱、壁の倒れを補強補正するために、サポートとチェーンを使って固定します。
コンクリートを型枠に流し込む際、型枠に異常がないかを点検します。 コンクリートを打設してしまうと、やり直しができませんので、各所を念入りに点検し、 打設の終わったところから精度を確認し、悪いところは是正をしていきます。
型枠の中に流し込んだコンクリートが固まったら、型枠を外していきます。 外した型枠は転用することを考慮し、できるだけ傷めないように慎重に取り外していきます。
型枠解体作業が終わると、型枠工事は完了です。その後、仕上げ工事がはじまります。直線だけではなく曲面など様々なコンクリート面があります。